熱と故障


  熱と電気故障の関係
      
       制御盤内で使用される電気部品・電子部品は熱によって、大きく寿命が短くなります。


             ある、メーカーのグラフによると・・・

温  度
故障の起こる割合
〜30℃
  ごくわずか
40℃
  1
60℃
  10〜30倍
80℃
  100〜300倍

             こんなにも熱により故障が増加するようです。



  換気扇による冷却

       制御盤の冷却は一般的に換気扇を使用していますが、現場環境が悪いと・・・


        ・ 粉塵がインバーター等、機器の基板表面に付着しショートして故障します。
          (これにより、インバーター(15KW)を数ヶ月ごとに交換しているお客様もいます)


        ・ 腐食性ガスが空気取り込み付近の機器(MG、TB等)を錆びさせる。
          (最悪の場合、盤内全体の機器が錆びてしまう事もあります)


        ・ 端子台にたまった粉塵が湿気を持って漏電すると、焦げたり煙が出たりします。
          (2〜3年で何か所も焦げて、全端子台の交換を実施したお客様もいます)

         【 交換前 】


         【 交換後 】



  最終熱対策

       制御盤の熱対策には、専用の 『 制御盤クーラー 』 をお勧めします。


       専用の制御盤クーラーでは、

          『 結露しにくい 』 『 汚れに強い 』 『 外気環境に強い 』

       などの特長があります。



        ※ 1.制御盤クーラーは制御盤の密閉化により、外部からの粉塵・オイルミスト等の侵入を
             防ぎます。


        ※ 2.制御盤クーラーは高い除湿能力によって、電子機器等の絶縁劣化を防ぎ、盤内の
             漏電による焦げや火災を低減できます。


        ※ 3.サビに強い、ステンレス・耐重塩害仕様の屋外型制御盤用クーラーもあります。


        ※ 4.コンデンサー 85℃ 2000h仕様の部品だと、理論上ですが60℃で 1万h、
             40℃で 4万hに寿命が伸びます。



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